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【火山噴火のもたらす異常気象】
異常気象をさらに激しくした現象として、火山の巨大噴火によって もたらされる気象災害があります。実は、火山現象には地球の環境を 大きく変える力があるのです。大規模な噴火が起きると必ず気温低下を 誘発します。さらに、こうした噴火が頻発すると、地球温暖化にブレーキを かけることにもなるのです。 1783年、アイスランドのラカギガル火山で大噴火が始まりました。 半年以上もの間「炎のカーテン」と呼ばれる割れ目噴火が続き、 マグマが大量に噴き出したのです。大量の火山灰と有毒な火山ガスが 放出され、国内の7割以上の家畜が死に人口の2割以上が餓死したのです。 さらに火山ガスは気流に乗ってヨーロッパ大陸まで漂い、北半球全域を 覆いました。火山ガスに含まれる二酸化硫黄は、大気中に存在する水と 反応して、直径1ミクロン以下の極めて細かい硫酸性エアロゾルとなりました。 この硫酸性エアロゾルが太陽からの日射光をさえぎった結果、 噴火後のヨーロッパの気温は平年を1度も下まわり、世界中に凶作を もたらすこととなりました。 実は、最近でも噴火が異常気象を起こしています。 たとえば、1991年にフィリピン・ピナトゥボ火山が大噴火し、 その後2年間ほど平均気温が0・4℃下がりました。 これは20世紀でも最大級の噴火だったのですが、 噴火の直後から大気中に拡散した硫酸性エアロゾルのため太陽光が減少し、 気温の低下をもたらしました。 ピナトゥボ火山で起きたような噴火は、100年の間に10回ほど発生しています。 ラカギガル火山クラスの大噴火も、100年の間に1回程度は起きます。 こうした噴火は集中して起きることもあれば、しばらく静かなこともあります。 火山噴火による寒冷化の現象は、赤道に近い低緯度にある火山が大きな 噴火をしたときに発生しやすいのです。赤道付近で起きたことによって大気中に 放出された火山灰や火山ガスの影響は、南北の両半球にまで及びます。 こうした場合には、平均気温が1℃ほど低下することがあるのです。
by kfujiken2
| 2014-10-10 16:18
| 未分類
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