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日本の大企業の多くが、国内市場からグローバル市場に視野に移し始めている。
グローバルレベルの競争に打ち勝てる企業体力を獲得するためのM&A(企業の合併や 買収)・業界再編が成長戦略として欠かせなくなっているのだ。 大型企業統合の背景にある3つの要素 ◆ 「拡大期待の乏しい国内の市場環境」 わが国の人口は2005年にピークを迎え、すでに減少局面に入っている。 しかも、少子高齢化は世界最速のペースで進んでおり、国内市場の多くの分野で、 今後、需要の増加を見込むことが難しくなっている。 それに拍車をかけているのが、昨今の大不況による消費減退だ。 そのため、各企業とも「このままではジリ貧に陥る」という危機感を強く抱いているのだ。 ◆ 「規模拡大による経営の効率化」 危機感により、企業経営者が最初に思いつくことは、ある程度の企業規模を 持つ企業同士が統合して経営の効率化を図ると同時に、 市場を寡占化することで価格の下落を押さえることだ。 ◆ 「海外展開」 国内市場に固執しているとジリ貧になるのであれば、より広い市場を 求めて海外展開を積極化する選択肢を取らざるを得ない。 ただし、積極的な国際展開には大きなリスクを伴う。海外市場に展開するとなれば、 為替変動などのリスクは避けられないため、そのリスクに耐えられる体力を 持つ必要がある。 経営統合の一例 ● 2002年に川崎製鉄と日本鋼管という2大企業が経営統合し,JFEという会社を設立した。 ● 2003年8月にコニカとミノルタが持株会社として経営統合し、コニカミノルタHDが誕生。 ● 2005年、藤沢薬品工業と山之内製薬とが合併し「明日照らす制約」が誕生。 ● 2007年には第一製薬と三共との合併で「第一三共」が誕生し、再編が一気に進んだ。 ● 2007年には、エーザイが米国「MGIファーマ」を買収した。 ● 2008年には、第一三共がインドのジェネリック大手「ランバクシー・ラボラトリーズ」を 買収する。 ● 2008年4月に伊勢丹と三越が株会社として経営統合し、三越伊勢丹HDが誕生。 ● 2010年(平成22年)4月にあいおい損害保険と ニッセイ同和損害保険が経営統合され、 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社が誕生。 ● 2010年4月に新日本石油と新日鉱ホールディングスが経営統合し、JXホールディングス株式会社が 誕生。 ● 半導体業界において、2010年(平成22年)4月NECエレクトロニクスと ルネサス・テクノロジーの統合によってルネサス エレクトロニクス株式会社が設立され、 世界第3位の半導体メーカーが誕生する。 ● 新日鉄と住友金属が、2012年10月1日をめどに経営統合。 ● 日新製鋼と日本金属工業が来年10月統合、ステンレス粗鋼で国内2位になる。 ※ また武田薬品工業のように「新興国攻略」に走り出す企業もあります。 創業を天明元年、1781年にまでさかのぼる武田薬品工業が、1兆円超で買収した“ナイコメッド”効果とは・・・ かつて“無借金経営”の優良企業の代名詞だったタケダだが、ここ数年で守りから「攻め」の経営に変わってきている。 転機となったのは、08年に「アムジェン日本法人」を900億円で、さらにアメリカの「ミレニアム・ファーマシューティカルズ」を約8900億円で、11年には、スイスの「ナイコメッド」を約1兆1000億円の巨額資金を投じて、 買収している。 癌の領域に強く研究開発型のバイオ医薬品会社であるミレニアムの買収は、タケダの従来型のビジネスの線上に位置するのに対して、ナイコメッドの買収は、タケダにとって未開拓である新興国攻略の新しいストーリーを得たことを意味するからだ。
by kfujiken2
| 2012-05-16 07:49
| コラム
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